主人公「下野部 律」は少し感の鋭いただの新任福教師。赴任先の女学園で感じたクラシックな雰囲気に慣れ始めたころ何かと話題の耐えない問題児「姫獅子獅音」率いるこれまた悪名高い「魔法研究会」がなにやらあやしげなミサを行っているとの知らせを受ける。根っからの熱血真面目教師な律は、「教育によってゆがんだ生徒達を更正できる!」と信じてる為、彼女達を見過ごせない。
果たして儀式の場に踏み込んだ主人公。そこで彼は「姫獅子獅音」が実は吸血鬼だということを知るはめに。
そんな馬鹿なと思うまもなく、ちょっとしたミスから魔物が逃げ出し、襲い掛かってきた。
律は身を挺して獅音たちを守るが、重傷を負った彼は絶命してしまう。しかし、気が付けば自分の部屋で寝ていた律。
あれは夢だったのだろうか?そう思いながら登校すると、清清しい笑顔で「おはよう、下僕」
どうやら律は昨夜重傷を負った後、血を吸われ不死の存在となってしまったらしい。
「緊急事態だったとはいえ、お前は我の下僕となったわけだ」
彼女達は「世界征服」を標榜しており、その手駒として律を利用することを告げる。
だがそこは熱血教師、自分の陥った状況にもめげず、必ず彼女らを更生して見せることを心に誓うのであった。
転校先は……異世界!?
「実は父さん、魔王だったんだよ」
「……はい?」
主人公・木暮真央は、少々ヘタレなところはあるものの、おおむね普通の男子学生。
しいて普通と違うところを挙げるとするならば、このおちゃらけ親父の存在くらいか。
今日も今日とて、目覚めからくだらない冗談につき合わされ、頭痛がする。
……だがしかし!! 痛む頭に触れてみればいつの間にか立派過ぎる角が生えているじゃないかッ!?
「か、母さ~~んっ!?」
「母さんも実は勇者だったんだぁ♪」
「ぎゃ~~母さんまでッ!?」
青天の霹靂。
「だからオマエ、跡を継げるように頑張ってきてくれ」
抗議も聞かず、話を進めるおちゃらけ親父。
「頑張ってきてくれって、いったいどこに――って、えええッッ!?」
不意に足元が裂けて真央は奈落へと落ちてしまう。
目を覚ますと、そこは――。
「……保健室?」
自分の通っていた学園とは少しだけ違う風景。
真央の顔を覗きこんだ褐色の肌と長い耳をした少女は微笑んで言った。
「お待ちしておりました、魔王様」
日常と非日常が混在する不思議な場所 『神立トリニアス学園』。
突然、転入することになったクラスは主人公以外は全員女の子。しかも角や翼が生えていたりする以外はとびっきり可愛い女の子ばかり!
そんな彼女たちの中に魔王候補生として迎え入れられた主人公のまったく新しい学園生活が今、幕を開ける!